あぐー豚の焼すーちかー

201009 (那覇市新都心 おもろ殿内 さんのメニューより)

 沖縄は琉球王国の時代から大陸の使節団を接待するために豚は欠かせない食材で、その飼育に関しては歴史があります。

 特に、沖縄の在来種(14世紀に大陸から伝わったとされています)の黒豚は、あぐー豚と呼ばれ、鹿児島の黒豚の原種とも言われています。一度にあまり多くの子豚を出産しないので、生産効率は悪いものの、赤身肉の旨味と脂身に味があるのが特徴です。また、“すーちかー”とは、豚バラ肉を塩漬けにしたもので、肉が熟成されて旨味が増します。

 豚肉は中国では数千年前より食用とされてきましたが、栄養学的にはビタミンBやタンパク質が豊富で、夏の暑さで疲弊したからだに栄養を与えるだけでなく、薬膳的な特性としては“滋陰潤燥”作用~からだの水分保持能力を高めて潤いを与える作用があるとされていますので、これから空気が乾燥してくる季節にはお勧めの食材です。

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