医食同源

最近では中華料理もすっかりポピュラーなものになってきました。中国茶や薬膳料理なども話題になっていますが、「医食同源」という言葉のとおり漢方の世界は「食」を重視します。

いくら漢方薬を服用していても「食」をおろそかにしていては治療効果があがりにくいだけでなく、そこから新たに発病する原因ともなりかねません。

健康の基本は「食」と「胃腸」から

当たり前の話しですが、人間は「食べ物」を食べることで生きています。即ち、人間の生命は「食」によって支えられているわけです。よって、「食」が重要であることに間違いはないのですが、もうひとつ見逃してはいけないのが「食」を受け入れる胃腸の働きです。

漢方の考えでは、いくら良い食事をしていても胃腸(漢方では「脾胃」)がちゃんと働かない限り、食べ物から体に必要な栄養素を取り込んで健康を維持するために欠かせない栄養物質である「血」を作り出すことができないばかりか、体にとって不要な成分が余計に取り込まれたりする原因ともなると考えられています。

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胃腸の機能に悪影響を与える要因

漢方的な考え方では、胃腸の機能に悪影響を与える要因として

・外的な環境要因

・精神的ストレス

・3度の食事のとり方

などが挙げられます。

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胃腸の機能に悪影響を与える飲食物

飲食物に関しては様々な情報が氾濫していますが、漢方的に見た場合

・冷たいもの

・あぶらっこい食事

・激辛食品、(過度の)飲酒

・牛乳・乳製品

などは胃腸の機能に悪影響を与える可能性があります。

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健康のための食事のヒント

1977年にアメリカの上院栄養問題特別委員会が発表したマクガバンレポートには、生活習慣病などの病気にならないためには「伝統的な日本食が理想的である」と書かれています。ひるがえって日本の現状は、その当時から見ても伝統的な日本食からますます遠のく一方で、結果的に医療費が国家財政を圧迫するほどにまで膨れあがっているというのが現状です。

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