前菜の盛り合わせ


 忘年会シーズンですが、中華料理の宴席に欠かせないのが前菜の盛り合わせです。写真は大阪でも数少なくなってきた宴会中心の中華料理屋さんで先週いただいたものですが、アワビや伊勢エビ、ズワイガニなど、いかにも日本の忘年会向きの盛り合わせでした。

 ところでアワビ、特に干しアワビは広東料理などで高級素材として使われますが、品質は日本の三陸海岸でとれるものが最上とされており、江戸時代から中国へ輸出されています。

 アワビの薬膳的な効用は「滋補肝腎」となっており、滋養強壮作用があるほか乳汁の分泌を促す作用もあります。また、アワビの殻を乾燥させた物は、石決明とよばれ漢方薬として利用されます。

 石決明の薬効としては「平肝潜陽」となっており、のぼせやほてりを鎮める作用があるほか、肝火(ストレスやお酒などによる肝の炎症)による目の充血などにも効果があります。

関連記事

  1. ウズラの肉団子の煎り焼き

  2. 沙文乾羅飯

  3. 松の実入り炊き込みご飯

  4. 上海蟹と年羔炒め

  5. イカとライチの和えもの

  6. 前菜3品