近江牛のたたき

0509 (チャイニーズレストラン聖兆さんのメニューより)

 近江牛の歴史は古く、伝えられるところによると、百済から但馬地方に伝えられた食肉用の牛をもとに、近江地方で永年に渡って改良されてきたものとされています。

 また、江戸時代には彦根藩において牛肉のみそ漬けが考案され、返本丸と称し“薬”として食されていたそうです。この返本丸は明の時代の本草綱目に記された牛肉の効用~胃腸の機能を高めて、足腰を強くする~を根拠にしたものといわれています。表向き、肉食がはばかられた時代ですが、この返本丸は“薬”として、諸大名はじめ将軍家にも献上されるほどだったそうです。

 さて、現在でも牛肉の薬膳的な効用は、本草綱目に記されている内容と同じですが、脂身や霜降り部分については、よほど胃腸が丈夫でない限り、かえって胃腸に負担になると思われます。あくまで赤身の部分の効能であるということです。

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