煎烹帯魚(太刀魚の北京式煎り焼き)

201009  太刀魚はこの時期、大阪湾でもよく獲れる魚ですが、北京でも海産の魚にしては珍しく消費量の多い魚です。

 日本では、立って泳ぐから“立ち魚”だとか、表皮が銀色に輝いて太刀に似ていることから太刀魚と呼ばれますが、中国語では帯のイメージから“帯魚(ダイユィ)”と呼ばれます。

 太刀魚は、小骨が多いものの新鮮なものは身離れが良く、あまり気になりませんし、脂がのっている割には胃もたれしにくく、薬膳的な効能としても胃腸機能を高めて“気”のエネルギーを高めるとか、お肌に潤いを与えるとなっており、夏の疲れが出やすく、空気の乾燥が気になるこれからの季節にはぴったりの食材です。

 尚、お肌の潤いに関しては、漢方では“水”ではなく“血”の滋潤作用によるものと考えられており、“血”の不足は乾燥肌の大きな原因となります。また、“血”は食べものから胃腸の消化吸収によって得られるものとされており、胃腸の機能低下はいくら栄養のあるものを食べても“血”の不足の大きな原因になります。

 

   

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