鴨のレバーの湯葉巻き揚げ

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  ちょっとわかりにくいですが、右側に見えているのが鴨のレバーを湯葉で巻いてさくっと揚げたもので、白ネギとキュウリ、甜麺醤ベースの味噌とともに左に見えている空心餅(コンシンビン)と呼ばれる、中が空洞になった焼餅(シャォビン)で挟んでいただきます。

 さて、鴨に限らず豚でも牛でもレバーの薬膳的な効能としては血を増やして肝臓を補い、目にも良いとなっています。一般的にも貧血(鉄欠乏性貧血)にはレバーが良いとされていますが、漢方では肝臓を食べることは自らの肝臓を養うと考えられており、また、肝臓は血の塊であり、目につながっているとされています。ただし、目に良いといってもあくまで貧血気味で目がかすむとか、かわく方にとっては良いという意味です。

 尚、鉄分を補う目的でレバーを食べてもレバーの中には100g当たり数ミリしか鉄分は含まれておらず、医薬品の鉄剤(1カプセル50mg)に比べてかなり少ないのであまり意味がないといった事を言う人がいますが、もともと鉄などのミネラルは消化管から吸収されにくく、また、食品から摂る方がはるかに吸収率が良いのでそんなことはありません(医薬品の鉄剤が1錠50mgの鉄を含んでいても大半は吸収されずに排泄されます)。だいたいきちんとした食事をしていても1日に体内に吸収される鉄は1~2mgに過ぎず、また多ければ多いほど良いというものでもありません(鉄の過剰摂取は肝臓などにかえって負担をかけます)。

 実際に、鉄などのミネラルに限らず、あらゆる栄養素は飲めば(あるいは、食べれば)総て吸収されると何となく思っている方が多いですが、同時に食べたものや体調、特に胃腸機能の善し悪しによって体内に吸収される量は大きく影響を受けます。

 昔から語り継がれてきた飲食に関する養生は、おなかが痛くなったり下痢したりしないようにするというよりは、食べ物に含まれる有用な成分をいかに効率的に消化吸収するかということを目的にしており、食べたもの総てが吸収されるわけでもなければ、胃が痛くなったりしなければどのような食べ方~食事中に冷たい飲み物を摂るとか、日によって食事の時間がばらばらとか~をしても良いというものでもありません。

 

 

 

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