牛テールと根菜の煮込み



 やっと冬らしい寒さになってきましたが、寒い時期に洋の東西を問わず人気のある牛テールの煮込みです。牛のしっぽは、一説には蝿を追うため一日中動いており、筋肉質で脂肪が少ないヘルシーな部位です。また、煮込むことで、骨髄の旨味と軟骨から溶け出るゼラチン質があいまって、滋養作用が期待できます。

 また、牛テールと一緒に、にんじん、さといも、じゃがいも等の根菜類が入っています。根菜類は、土の中のもので体を温めてくれる作用があると言われますが、薬膳というか漢方の考えでは、「根菜=体を温める」かと言うとそうでもありません。尤も、根菜類の中で体を冷やす作用(漢方で言う寒性)があるのは、ごぼうくらいですが、多くは平性(温めも冷やしもしない)です。

 ただし、にんじん、さといも、じゃがいもなどに共通する薬膳的な効能としては胃腸の働きを高める作用が挙げられます。漢方理論では、胃腸の働きが良くなると、同じ物を食べても、栄養吸収が良くなるという理屈になります。また、吸収された栄養物質から「気」のエネルギーや「血」という物質が生じるとされており、更に「気」は陰陽で言えば「陽」ですので、「気」のエネルギーの少ない方にとって、これらの根菜類を摂ることで、結果的に暖まるということはあります。(現代日本人の食生活から言うと、冷え症気味の方は、体を温める作用のある食べ物を摂るより、体温以下の飲み物や食べ物の摂りすぎを止める方が、優先順位は高いと思いますが・・・)

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