松茸入り雲呑スープ

120927  雲呑(わんたん)は広東語で、中国語(北京語)では餛飩(フントゥン)になります。

 一見すると水餃子のようでもありますが、雲呑は“雲を呑む”と書くくらいで、餃子よりも皮がずっと薄いのが特徴です。

 さて、これから冬にかけては松茸に限らずキノコのシーズンです。キノコ類の薬膳的な効能としては補気作用~免疫力増強と利水作用(余分な水分やむくみを解消する)で、かぜの流行るシーズンにはお勧めの食材です。

 ところで、冬になると免疫力が低下しますが、これは気温が低下するためです。暖房の行き届いた現代社会ではあまり意識されませんが、人間は恒温動物であり、気温が下がれば下がるほど体温を維持するためにエネルギーを必要とします。漢方では体温の調整も免疫も共に“気”が担う作用とされており、体温の維持にエネルギーを必要とすればするほど免疫力は低下することになります。

 よく、冬になるとかぜが流行るのは空気が乾燥するためだと思いこんでいる人がいますが、最大の原因は寒くなることです。よって、かぜの予防で一番大事なことはからだを冷やさないことであり、厚着はしていても冷たい飲み物を飲んだりしないことが重要です。

 

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