牡蠣とカボチャの揚げもの

150731 おおぶりの牡蠣とカボチャを揚げたものに金沙粉というパン粉とニンニクなどの香辛料を合わせて揚げたものが振りかけられています。

 さて、カボチャはビタミンAや食物繊維が豊富で、ビタミンAは胃の防御因子である粘液の生成に欠かせないビタミンですし、食物繊維は整腸作用などが期待できます。

 薬膳的な効能も健脾益気作用で、胃腸の機能を高めて気力を増す作用があるとされています。ちなみに胃腸(五臓六腑の脾胃)は気力の発生源とされています。因みに、気力を増すといわれても何となく元気になるイメージですが、漢方では気の作用として人体の生理機能を円滑に推し進めたり、生体の防御作用、すなわち免疫力でもあり、更には体温を調整したり、尿や血液がみだりにもれなくする作用などがあるとされています。

 また、“脾は後天の本”という原則があり、どんな病気や不調でも胃腸機能が低下していれば、まず胃腸機能を高める必要があるとされ、反対にいうと胃腸機能低下は万病の元でもあります。さらにいえば、薬膳という考え方の根本は季節や体質に応じ、いかに胃腸機能を調えるのかが大事とされています。

 現代栄養学的には、食べもののカロリーや栄養素から考えますが、漢方的に考えると粗食であっても胃腸機能が充実している方が、胃腸機能が低下した状態で栄養豊富な食事を摂るよりは健康的であると考えます。

 

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