うどとなずなの和えもの

100324  春の七草の一つである‘なずな’はぺんぺん草とも呼ばれ、雑草のようなイメージがありますが、中国でもスープや炒めものなどによく使われています(因みに、‘ぺんぺん’とはなずなの実の形が三味線のバチに似ていることから、そう呼ばれるようになったそうです)。

 ‘なずな’には結構幅広い薬膳的な効能があるとされ、胃腸の機能を整えるほか、むくみをとる作用や、止血作用のほか目にも良いとされ、むくみや血便、月経過多などに良いとされています。

 ところで、生理がダラダラ続くようなタイプの月経過多は、漢方的に見た場合、その多くが胃腸機能低下と関連があるとされており(専門的には脾不統血と言います)、普段から食欲がなかったり、食後に胃もたれを感じる、あるいは眠くなるなどの自覚症状を伴います。

 また、顔や手など全身がむくみやすいと言うのも胃腸の水分代謝異常が原因であることが多いです。胃腸というのは、1日に飲食物で2リットル程度の水分が入ってくるほか、唾液や胃液、膵液、腸液といった消化液などが1日に10リットルは分泌されるところで、水分の代謝に大きく関係しています。

 これらのことから「胃腸の機能を整える」ことは経血過多やむくみを解消することにつながるという理屈になりますが、現代では胃腸の問題=胃粘膜の炎症やポリープといった器質的な病変というイメージが強く、胃腸機能が低下していても器質的な問題がなければ大丈夫と思いこんでいる方が殆どだと思います。更には、胃腸が食べもの消化吸収以外に様々な身体機能と関連していると考えないのが普通かも知れません。

 漢方では「脾は後天の本」という原則があって、人間が生きていく上で脾=胃腸機能がしっかりしていることが最も重要であるとされており、食事の栄養面もさることながら、その飲食物が胃腸の機能低下の原因となるかどうかが大問題になります(因みに、どんなものでも間違いなく胃腸機能低下の原因になるのは冷たいものです)。 

 

 

 

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