夏野菜と豚肉の炒めもの

201007  枝豆、コーン、オクラ、トマトなどの夏野菜とサイコロ状の豚肉の炒めものです。

 可憐な花を咲かせるオクラはエジプト原産とされ、中国語ではその形から羊角豆とよばれています。ねばねばした食感が特長で、ねばねばの正体であるペクチンやムチンは腸内細菌バランスの改善や胃腸の粘膜保護作用があります。

 薬膳的には、ヤマイモなどねばねばしたものには精を補う作用があるとされ、夏バテ予防効果も期待できます(実際に、ムチンにはタンパク質の吸収を促進する働きがあります)。

 ところで、一般的には食べ物を食べるとそこに含まれる栄養成分は総て吸収されるかのように思っておられる方が多いですが、決してそんなことはありません(→ 「食」の基本的な考え方 参照)。同じ食べものでも、そのものの温度、口の中での咀嚼の程度、唾液や胃酸、胆汁など消化液や消化酵素の分泌量や活性度、更には腸内細菌バランスなど様々な要因が絡んでいます。夏の暑い時期には冷たい水分を摂りがちですが、夏バテ気味でしたらせめて食事の際に冷たい飲み物を一緒に飲むのは控えた方が良いです(胃腸の中の温度が低下して食べものの消化吸収に支障をきたします)。

 

 

 

 

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