つぶ貝の前菜

1005  つぶ貝は、エゾバイ科などの巻き貝の総称で、アワビにも似た食感があり、鮨ネタなどでも人気があります(因みにアワビも巻き貝の一種です)。

 さて、つぶ貝などの巻き貝には亜鉛やカルシウムなどのミネラル類のほか、肝臓保護作用のあるタウリンなどが多く含まれています。

 ミネラル類は現代人が不足しがちな栄養素で、サプリメントなどの形で数多くの商品が売られています。ただし、ミネラル類の最大の問題点は、合成や添加した形では吸収が極めて難しいことで、ミネラル類は食品から摂ることが(いくら中に含まれる絶対量は微量であっても)理想です。

 例を挙げれば鉄分が不足しているからといって、鉄の粉末を飲んでも補えませんし、医薬品としての鉄剤では、吸収されやすいように製剤的な工夫がなされていますが、実際には大半が吸収されません(鉄剤は1日量として100~200mgが処方されますが、人間が1日に必要とする鉄分は10mg程度です)。

 こういった事はミネラル類に限らず、その他の栄養素についても当てはまることで、サプリメントとして服用しさえすれば、中に含まれる成分が全部体内に吸収されるというのは思いこみ以外の何ものでもありません。

 同様なことは、食品についても当てはまることで、最近よく目にするのは、玄米が体に良いから始めたものの、白米と同じように殆ど噛まないで食べているために、胃もたれがしたり、お通じも改善しないというものです(玄米にするなら一口100回は噛むようにすべきです)。

 食事でも薬でも吸収されてナンボのもんですが、現代栄養学に慣れてしまうと、口に入れさえすれば総て吸収されてしまうかのような錯覚におちいるようで、またそういった傾向は年々、ひどくなってきているように思います。

  

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