天然ウナギの蒸しもの

 611_3

 大分県産の天然のウナギと泡菜などの香味野菜の組み合わせで、甘酸っぱいソースがかけられていました。

 さて、梅雨時になると食欲が低下しますが、これを漢方的に考えると「脾(=胃腸)は湿を悪む」と言って、簡単に言えば湿気の存在は食欲だけでなく、胃腸の消化吸収機能を低下させるという原則があります。

 また、湿気は「気」の流れを邪魔するので、「雨が降ると鬱陶しい」わけですが、「からだが重だるい」というのも同じく湿気による気の流れの停滞から来ます。

 更に悪いことに脾(=胃腸)の機能低下は、水分代謝異常を招きやすく、からだがむくみやすくなるばかりか、体内に余分な湿気が発生しやすくなり、これにより更に胃腸機能が低下するという悪循環に陥りやすくなります。

 よって、梅雨時の食養生としては、「湿気」を追い払って「気」の流れを良くする食材〜香味野菜など香りの強いものを取り入れることと、暑いからといって冷たいものを摂りすぎると「陽」の性質を持つ「気」のエネルギー自体が低下しますので、冷たいものを食べた後は温かいほうじ茶やおみそ汁などをとって、胃腸を冷やしっぱなしにしない工夫が重要です。

 

関連記事

  1. 牛頬肉のオイスターソース炒め

  2. 野菜団子の辛味炒め

  3. ブラウンマッシュルームのオイスターソース煮

  4. 蒸し鶏の紅麹ソース

  5. タコのニンニク和え

  6. 裏ごし空豆と金華ハムの前菜