干し貝柱と白菜のコラーゲン煮

Photo_5
(引き続き、銀座のお店のメニューから)

 一般的には白菜のクリーム煮という料理ですが、コラーゲン煮というのはおそらく鶏のスープに含まれるゼラチン質のことを指しているのではないかと思います。鶏にしろ豚にしろ皮の部分にはゼラチン質が豊富で、鶏の場合は日本でモミジと呼ばれる脚の部分にもゼラチン質が豊富に含まれています。

 ゼラチンといえば、漢方ではロバの皮を煮詰めて乾燥させたニカワ(膠)質を阿膠(あきょう)と呼び、人体の大元の潤いを補うことで、「補血」「滋陰」「止血」などの薬効があるとされています。

 漢方でいう「身体に必要な潤いを補う」とは、単純に水分を補給するという意味ではなく、身体の水分保持能力を高めるという意味になります。反対に言うと、乾燥肌やからぜきが出やすいといった体質の方は、潤いが不足しているからといって、いくら水を飲んでも何の解決にもならないと言うことです。

関連記事

  1. カラコール貝の香料煮

  2. 近江牛のたたき

  3. 蟹黄魚翅灌湯餃

  4. 赤魚とキノコのシンガポール式焼き煮

  5. 葱開火畏麺

  6. 湯葉と揚げ豆腐のオイスターソース