焼乳鴿

1204 鳩の丸焼きです。ガチョウや鶏、子豚 の丸焼きと共に、広東料理を代表する一品です。

 日本人にとっては鳩は食材として馴染みがないですが、フランス料理、エジプト料理をはじめ地中海沿岸部など世界的にみても鳩を食べる国は多いです。

 鳩の薬膳的な効能としては、気血、精を補い肝と腎を強くするなど滋養強壮的な作用があるとされています。

 漢方で肝と腎を補うといった場合、肝は筋、腎は骨をつかさどるので、全身の関節を強くするほか、肝は目と腎は歯とつながりが深く、目や歯も丈夫になるという意味になります。現代では「肝心」と表記されることが多いですが、本来は“肝腎”であり、肝と腎がしっかりしていないと人間は健康でいられません(心は君主之官であり、将軍の官とも称される肝よりは一段上の存在で、肝と心が並列的に捉えられるものではなく、「肝心」は一見もっともらしいものの五行説的にはナンセンスです)。

 

 

関連記事

  1. 椒麻白肉

  2. そうめんかぼちゃと毛蟹のスープ

  3. 蟹黄炒飯(上海蟹ミソ炒飯)

  4. ウズラのすり流しスープ

  5. 中国セロリ、長芋、黄ニラと和牛炒め

  6. 豚のアキレス腱と揚げ豆腐、蟹黄あんかけ