イカとライチの炒め物




 ライチ(茘枝)は、楊貴妃も好んで食べたと言われるフルーツで、最近は日本にも缶詰だけでなく生のものも輸入されています。

 さて、イカの薬膳的な効能の一つが「養血滋陰」となっており、血の気を補い更年期障害や血の気の少ない人(血虚)の乾燥肌などを改善する効果がありますが、ライチの効能としても「補脾益肝」?胃腸の働きを良くして、造血機能を活性化し、「肝」のはたらきをよくする?で、この二つの組み合わせは、貧血気味の女性などにはうってつけの組み合わせと言えます。

ライチは生薬としては用いられませんが、同じムクロジ科の竜眼(リュウガン)は、果肉を乾燥させたものがドライフルーツとしても売られていますが、漢方生薬としても用いられています。

 竜眼(竜眼肉)の薬効は、胃腸の働きを良くすると共に、「血」を増やして動悸、不眠、健忘症などを改善する働きがあり、加味帰脾湯や帰脾湯などの漢方処方に配合されています。

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