プアール茶のプリン

140331 プアール茶は雲南省をはじめ中国南部でつくられる後発酵茶に分類されるもので、飲茶で最も人気のあるお茶です。

 かび臭く感じるという人もいますが、ミネラルやフラボノイドが豊富で、コレステロールや中性脂肪を分解する作用が強いとされています。

 ただ、日本でもうひとつ人気が出ない理由として考えられるのが、冷やして飲むとおいしくないことです(香りが失われて苦味が強く感じられる)。要するに冷蔵を前提としたペットボトル入りの飲料として売れないということです。もちろん紅茶なども冷やして飲むと香りが失われやすいものの、香料を添加することでごまかせますが、プアール茶の複雑な香りと味はそういう訳にはいかないと思います。

 以前にも紹介しましたが、家庭でお茶をいれることを知らない人が多くなってきて、お茶もコーラなどと同様、ペットボトルで買うものになってしまったわけですが、このことは利便性を越えて自炊能力の低下の一端でもあると思います。現代日本では、自炊できなくても不便はないかもしれませんが、自炊能力がないことはその人の健康にとって様々な面で悪影響を与え続ける可能性が大です。例えば、自炊能力がなければ加工食品に頼ることになって、食品添加物を毎日とり続けることになるほか、ミネラルやファイトケミカルといった健康にプラスになる成分の不足をきたすなどですが、やがてバランスの良い食事というものの概念までもが消失していきます。実際に、平成22年版の食育白書によると「健康を維持するために1食の量とバランスがわかるか?」という問いかけに対して、20~30代男性の4割近くが「わからない」と答えています(同年代の女性で約28%、全世代でも26%)。 

 

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