宜賓燃麺

131122 宜賓(イーピン)は四川省の南西部、雲南省に近いところで、長江の最も上流に位置しています。

 一般的には中国を代表する白酒の五糧液(ウーリャンイエ)で有名ですが、共に辛い料理で定評のある四川と雲南の狭間に位置しており、写真の燃麺も麺の下には真っ赤な辣油が敷きつめられています。

 汁なしの担々麺に近いですが、なんせ“燃える”麺という名前がついているくらいで、もちろん、燃えるのは料理ではなく食べた人が燃えるという意味であり、本場では半端ない辛さだそうです。

 あちらでは、この麺を頼むと酸味のきいたスープが無料でついてくるそうですが、五行説から言うと、過度の辛味(金)は肝(木)に対して相尅関係にあり、辛すぎて肝に負担がかかるので、肝に対して補う作用のある酸味をとるのが良いという理屈だと思います。

 因みに、五臓の肝は気の巡りをコントロールしており、ストレスで気の巡りが滞っている方は無意識に辛いものを好むようになります。これは、辛い味には発散という意味があるので、適度に辛いものを摂るのはお勧めですが、唐辛子などは胃腸の粘膜を荒らしやすいので、ストレスフルな方にはハッカなどを摂ることをお勧めします(ハッカも辛いという味に分類され、尚かつ胃腸にも負担にならないので、逍遥散などの方剤にも配合されています)。

 

 

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