干炒牛河

1022  日本のきしめんのようにも見える幅広の麺ですが、小麦ではなく米から作られています。

 ややこしい話しですが、中国語で「麺」というと、小麦粉を練ったものを指し、米で作られたものは「粉」と呼びます。日本でも有名なビーフンは、漢字で書くと「米粉(ミィフェン)」となり、中国語的な感覚では「米で出来た麺」という言い方は、あり得ません。日本語では麺は麺類の麺で、うどんやそば、パスタなどを指しますが、中国語の「麺」は、あくまで小麦粉を原料にして練ったものを指し、それから日本語で言う麺類(中国語では麺条(ミェンティアオ))や餃子の皮、あるいはパン(中国語では「麺包(ミェンパオ)」が作られる訳です。

 さて、写真のような平べったいものは「粉」の中でも「河粉(ハーフェン)」と呼ばれており、米の生産が盛んな中国南部から東南アジアでは昔からよく食べられていました。この河粉より細く、日本のうどんのようなベトナムのフォーも「粉」のひとつです。

 この料理~干炒河粉は、牛肉を使った河粉の炒めもので、香港などではポピュラーなメニューです。中国では一般的に肉と言えば豚肉ですが、この河粉を炒めた料理にはどういう訳か牛肉がつきもので、おそらく、米とその生産に必要な牛という組み合わせではないかと思います(もっとも、中国南部から東南アジアでは農作業に使われる牛は、水牛ですが)。

 ところで、今年に入って輸入小麦の高騰から、日本でも米を原料にしたパンやパスタが注目を浴びていますが、先祖代々お米を主体に食べてきた民族の体内の消化系統は小麦よりお米に適したようになっているはずですので、こういった動きは日本人の健康にとってプラスだと思います。

 

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