青茄子の梅醤炒め

0716  青茄子はアントシアニン系の色素が無く、外皮は茄子紺と呼ばれる独特の濃い紫色ではなく、葉緑素による美しい緑色をしています。

 肉質がしっかりしており奈良漬けや煮物などに向いているとされていますが、あっさりした中にも甘みがあり、独特の食感があります。

 さて、その青茄子を梅醤(メイジャン)と呼ばれる梅干しの果肉に砂糖や生姜、ゴマ油などを合わせた調味料で炒めたものです。梅干しは日本人にも馴染みの深い食べものですが、昔から食中毒の予防や疲労回復に効果があるとされてきたほか、近年の研究では梅に含まれるムメフラールという成分には血液サラサラ効果のあることも確かめられています。

 また、薬膳的にも梅干しにはのどの渇きをとり、からだに潤いを与える作用があることから、食中毒や熱中症予防の意味でも夏にはお勧めの食材です。因みに、汗をあまりかかなくても、お年寄りは熱中症になりやすいとされていますが、これは歳をとると“水分保持能力”が低下してくるためで、水分補給の仕方としても一度に多くの水分を摂っても、それを体内に“保持”することができないので、少量ずつこまめに摂るのが良いとされています。

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