マトンの水餃子

0128  中国のお正月にはつきものの餃子です。日本では、焼き餃子が一般的になっているせいか、茹でてつくるものをわざわざ水餃子と言いますが、実は中国では焼き餃子は一般的ではなく、北方では皮が厚めで茹でたものが食べられ、南方では薄目の皮で蒸して食べられるのが普通です。

 正月の縁起物として餃子が好まれるのは、中国の大昔の貨幣の形に似ているからと言われていますが、正月以外にも結婚式の時などにも子孫繁栄の願いを込めて餃子を食べる習慣があります。

 さて、この餃子の具にはマトン(羊肉)が使われています。日本でも羊の肉は低脂肪でヘルシーということで注目されていますが、薬膳的には羊の肉は身体を温める作用が強く、中国では寒い時期に好んで食べられています。また、漢方薬としても、女性の宝と言われる当帰(とうき)と生姜を羊の肉と煮込むという処方(当帰生姜羊肉湯)が2000年以上前から知られており、産後の女性の冷えや腹痛に用いられてきました。

 

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