菊花粥

Photo_37 (姫路の日本料理店のメニューより)

 11月3日は文化の日でしたが、文化の日と言えば「菊薫る」というのがまくらことばのようにつきます。また、旧暦の9月9日は重陽節で、菊の節句とも言われ、この日には古来、菊の花をお酒に浮かべて飲む習慣がありました。

 その昔、中国では菊の花は不老長寿の薬とされていましたが、現在では菊の花を乾燥させたものは、目の充血やストレスなどによるイライラを鎮める作用があるとされています。これらの症状は、特に春先におこりやすい症状(※)ですが、今時分に咲く菊の花を100日間陰干しにして用いたという事ですので、丁度良いのかも知れません。

 (※)春は五臓六腑で言うと「肝」の季節にあたり、漢方の考え方では「肝」は全身を「気」や「血」がスムーズに流れるようにコントロールしているとともに、目につながっていると考えられています。お酒を飲んでも肝臓に熱がこもり目が充血しますが、ストレスで「気」の流れが滞っても「気」は陰陽で言うと「陽」の性質を持っているので熱が生じるとされ、目が充血しやすくなります。

関連記事

  1. 馬肉と納豆

  2. 地鶏のもも焼き

  3. ガーリックピリヤニ

  4. 馬肉の焼き肉

  5. 大黒うどん

  6. 赤鶏ももの炭焼き