緑茶に認知症予防効果

 このほど金沢大学の研究グループの調査により、緑茶を毎日飲む習慣のある人は飲まない人に比べて認知症の発症率が3分の1程度であったとする論文が発表されたそうです。調査対象は60歳以上の男女490名ということです。

 緑茶にはカテキンなどポリフェノールが豊富で、近年、欧米などでへも輸出されていますが、今回の疫学的な調査では、緑茶に含まれるどの成分が関係しているかなどについては解明されていなしそうです。

 さて、緑茶が日本で飲まれるようになったのは鎌倉時代に栄西禅師が中国から茶の木の種を持ち帰って以降とされていますが、当時は嗜好品ではなく、禅の修行などの際に飲まれるなど薬として利用されていたようです。

 茶葉は現在でも生薬として使用されており、その効能としては頭目を清明にするほか、熱毒を去るなどとなっており、頭痛に用いられる川窮茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の構成生薬でもあります。生薬としての使用上の注意点としては、涼性であり「熱服、少服すべき」とされるほか、「空腹時や早朝に服用すると腎気を損傷する~腰や膝といった下半身を冷やす」とされています。

 今回の金沢大学の研究を受けて、緑茶を飲もうという方が増えるかもしれませんが、冷たいペットボトル入りの緑茶を空腹時に飲むことで腎気を損傷すると、かえって老化が進み認知症のリスクが高まる可能性があると思います(五臓の腎は生命の根源とされ、人間の老化は腎の老化=腎虚)。

 お茶は、空腹時でも食事中でもなく、食後にいれたての熱いものを飲むのが基本です。

 

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