ノロウイルスの流行

 昨シーズンほどではないですが、ノロウイルスやインフルエンザの流行が報じられています。特に学校に於ける集団感染が相次いだことから注目されていますが、マスコミの報道を見ていると、対策として手洗いや消毒を勧めるものが目立ちます。

 もちろん手洗いやうがいなどは有効ですが、例え台所やテーブル、食器なども除菌したとしても、空気(飛沫)感染することや外食や総菜を買う事まで考えるとウイルスを完全に防ぐのは困難です。

 そもそも人間は口腔内や腸内、あるいは皮膚に膨大な数の細菌やウイルスと共生している存在です。特にノロウイルスや病原性大腸菌などに対しては、腸内細菌バランスを良くすることで例え感染したとしても発症しなかったり、症状が軽くて済むことが知られていますので、除菌よりも腸内細菌バランスを良い状態に保つことが最も有効な対策といえます。

 料理関係者の話でも、ノロウイルスは衛生的な施設ほど出やすいといわれていますが、あまり病原性を有しない一般的な菌類がある程度存在している環境では、それらに負けてしまって増殖できないそうです。

 同様に、人体に於いても腸内の細菌バランスが良い状態ではノロウイルスは腸の中で増殖できないとされています。反対に言えば、腸内細菌バランスが悪い人はノロウイルスを発症するリスクが高くなります(子どもは基本的に胃腸が弱いので発症しやすい)。

 腸内細菌バランスを悪化させる要因としては保存料をはじめとした食品添加物や、冷たいものの摂りすぎ、発酵食品の摂取不足と脳腸相関の関係からストレス過多などです。また、腸内細菌バランスの悪化は便通の異常やおならが臭くなりますので、そういった方は食生活の改善や乳酸菌(乳製品よりは植物性の乳酸菌がお勧め)や発酵食品の摂取、あるいは漢方薬などで腸の環境を整えることがノロウイルスだけでなく万病の予防につながります(腸内細菌バランスの善し悪しは、ノロウイルスの増殖を抑制するだけでなく、腸管免疫とよばれる免疫機構に直結します)。

 

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