気温変化による影響

 このところ、日によっても1日の間でも寒暖の差が大きくなっています。まあ、季節の変わり目の特徴でもあるわけですが、このような時期は普段から気虚(気のエネルギーの不足)の方にとっては体調を崩しやすくなるので要注意です。

 どういう事かというと、まず温度差が大きいことはそれだけでストレス(環境ストレス)となって自律神経が乱れやすくなります。また、漢方の考え方では人体の体温調節は衛気(えき)と呼ばれる気の一種が汗腺の開け閉めを通じて行っているとされていますが、温度変化が激しいとそれだけ衛気が酷使され、全身の気のエネルギーが低下してしまいます。

 気の生成に関しては、五臓の脾(胃腸)、肺、腎が関与していますが、特に脾と日常の食事の影響が大きく、普段から胃腸の弱い人は元々衛気も含めた気のエネルギーが不足しがちになります。よって、このような方は、季節の変わり目など寒暖の差の大きな時期には体調を崩しやすくなるというわけです(五行説でも脾は、土用、すなわち季節の変わり目に配当されています)。

 衛気はまた、皮膚や粘膜のバリアのような役割も担っており、衛気不足の方は温度変化だけでなく、花粉やホコリなどの影響をもろに受けるために、かぜを引きやすく、寝汗などもかきやすいほか、花粉症やアトピー性皮膚炎にもなりやすいです。また、寒がりの暑がりというのも衛気不足からくることが多いです。

 衛気を高めるためには、日頃から胃腸機能を損なわないようにすることが大事で、冷たい飲み物を多く摂った次の日は花粉症の症状がひどくなるなど、特に冷たいものの摂りすぎは衛気を損ないやすいので心当たりのある方は要注意です。

 

 

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