鶏肉と海苔のお粥

 鶏絲(鶏肉を細く切ったもの)と海苔のお粥です。海苔は日本でも古くから食べられている海藻類の一つで、大宝律令にもその名前が出てきます。もっとも、日本で主流の焼き海苔のような形が出来上がったのは江戸時代のことです。

 台湾などでは日本の焼き海苔の形状のものが使われていますが、中華では一般的にはスープなどに使われています。

 海苔は、ビタミン(A、B1、B2,B12、C)、ミネラル(亜鉛、ヨウ素、鉄、カルシウム)、食物繊維(焼き海苔では、その30?40%が食物繊維)などを豊富に含み、海苔を毎日食べるだけでも普段の食事で不足しがちな、これらの栄養素を効率よく摂取することが出来ます。

 さて、中華では飲茶に限らず、お粥は朝食メニューの定番ですが、漢方的な食養生の基本として、朝はなるべく胃腸に負担のかからない「温かくて」「消化のよい」ものを食べるのが良いという事です。よく「朝からしっかり食べないと」というセリフを聞きますが、朝ご飯を抜くのは問題ですが、朝から豪華な食事をするというのも漢方的な食養生の観点からは問題があります。

関連記事

  1. タコのニンニク和え

  2. ナスの煮浸し台湾バジル風味

  3. 鶏と葱の鍋煮込みラーメン

  4. 海参花膠湯

  5. 担々麺

  6. 火腿醤鱸魚