サヤインゲンと干しエビ

 サヤインゲン(莢隠元)は、インゲンマメの一種で、豆と言うより柔らかなサヤを食べる品種です。本来は夏が旬ですが、一年を通じて栽培できる(年に3回収穫できる)ことから日本では三度豆(サンドマメ)、中国では四季を通じて収穫できると言うことから四季豆と呼ばれています。

 インゲンマメの薬膳的な効用は、「健脾利湿(けんぴりしつ)」で、「脾」の機能(=胃腸機能)を高めて水分代謝を良くするということです。漢方で問題になる水分代謝異常とは、顔や手足のむくみのようなものだけでなく、花粉症で鼻からあふれ出る鼻水(「水飲」)、神経痛や湿疹と関連の深い「湿」、咽の異物感や不安神経症などの原因ともなりうる「痰」なども含まれ、様々な疾患の原因となっています。

 水分代謝といえば、西洋医学ではすぐに腎臓と考えがちですが、胃腸の中は飲食物に含まれる水分以外にも、唾液(1日に約1.5リットル)や胃液(同じく1.5?2.5リットル)、腸液(1.5?3リットル)などの消化液(全部で10リットル以上)が流れており、いわば水浸し状態にあります。大半は腸管で再吸収されますが、いずれにせよ、胃腸は水分代謝に大きく関わっています。

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