豚の心臓と黄韮、香菜の炒めもの


 写真はわかりにくいかも知れませんが、豚の心臓と黄ニラ、香菜を炒めたものです。

 
 中華料理で肉といえば何をおいても[E:pig]豚ですが、肉だけでなくあらゆる部分が使われ、まず捨てるところがないと言われています。(内臓以外でも歯ぐきやしっぽを使った料理もあります[E:coldsweats02])

 
 豚の心臓は猪心とよばれ(中国では「ブタ」は「猪」と書き、いのししは「野猪」と書きます。ついでに言えば、アヒルは「鴨」、カモは「野鴨」です。)、貧血がちで不眠や動悸を訴える心血虚といわれる状態に効果があるとされています。

 
 中国では豚の内臓などは、自分の体で調子の悪い部分を食べるとよいとされ、内臓もほぼ総ての部分が食べられてきました。すなわち心臓が弱い人は心臓を食べると良い(「以心補心」という)といった具合です。

 
 一見、まゆつばっぽい話しですが心臓の栄養剤とも若返りのサプリメントともいわれ最近話題のコエンザイムQ10も馬の心臓から抽出している会社があったり、ちょっと前までインシュリン注射の原料もブタのインシュリンが使われていたことを考えると、あながち迷信だとも言い切れない部分があります。(実際、中国では糖尿病の人は豚の膵臓のスープを飲めばよいといわれています)

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