白金豚の実山椒炒め

201105  プラチナポークとも呼ばれる白金豚(はっきんとん)は、岩手県花巻市の高原精麦(株)さんの登録商標だそうで、飼育から販売まで厳重に管理されているそうです。基本的にレストラン向けのみの販売で、一般には馴染みがないですが、業界での知名度は全国的に浸透しているそうです。

 さて、その白金豚と野菜を実山椒をすりつぶしたソースで炒めた料理ですが、山椒の実の芳ばしい香りが食欲をそそります。山椒は朝鮮半島南部から日本列島に分布し、古来より親しまれてきましたが、その清々しい香りが特徴で、中に含まれる精油成分には殺菌作用のほか、虫下しの作用もあるとされ食中毒の予防効果なども期待できます。

 ところで、成熟した山椒の果皮の部分は一般的には香辛料~粉山椒として用いられますが、おなかを温める生薬としても用いられます(成熟した果実部分の果皮を除いた実の部分も椒目と呼ばれ、生薬として用いられますが、果皮と違っておなかを温める作用はなく、利水剤として用いられます)。

 消化器の外科手術後の腸閉塞の予防に効果があるとして注目されている大建中湯という処方に山椒は入っていますが、漢方的に考えると、消化管にメスを入れると、おなかから“陽気”が抜けるので、山椒や乾姜、人参といったおなかを温める生薬でできた大建中湯が効くのではないかと思います。

 

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