クラゲの前菜

201007  昨年はエチゼンクラゲが大量に発生して問題になっていましたが、今年は発生シーズンに備えて青森から山口まで9県合同での調査を実施したものの、今のところ、発生が確認されていないようです。

 エチゼンクラゲは、最近では保湿剤や再生医療にまで応用されていますが、中国や日本の一部地域では古くから食用にされてきました。

 薬膳的な効能としては、からだにたまった水垢とも言える“痰湿”を除く作用が強く、食べすぎ飲みすぎで胃腸機能が低下するのを防ぐ作用があります。この“痰湿”は、胃腸の水分代謝の異常から発生するものですが、消化不良や胃もたれなどのほか、のどのつまり感や喘息、不安神経症などとも関連が深いとされています。

 また、“痰湿”を多くかかえている方は、舌の上の苔が分厚くなりやすく、どのような自覚症状があっても、まずは胃腸機能を整えることが基本となります。

 

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