蟹黄麺

121227  上海蟹の蟹ミソと身を丁寧にほぐして、麺の上にかけられたシンプルながら贅沢な一品です。

 日本で上海蟹料理というと姿蒸しを思い浮かべますが、ズワイガニやワタリガニと違ってミソの部分以外は殆ど食べるところがなく、現地では、写真のようにミソの部分(蟹黄)や身の部分(蟹粉)をほぐしたものを料理に使うのが一般的です。

 ところで、カニミソとはオスの場合は精巣、メスの場合は卵巣を含んでおり、薬膳的に考えれば生命の根源物質とされる“精”を多く含んでいることになります。この“精”という物質をたくわえることが冬の養生法の要点とされていますが、焼肉など高カロリーのものを食べれば精がつくかといえば、必ずしもそうではなく、山芋の類やエビなども“精”を補う作用がある食材として知られています。また、ハウス栽培よりも露地栽培、養殖よりも天然の魚の方が“精”を補う作用は強いとされています。

 因みに、冬の養生法としては「できるだけ遅く起きて、早く寝る」とか「活動的なことは控える」といったもので、寒風吹きすさぶ中、ジョギングや散歩をすることは良くないとされています。

 

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