琵琶湖の天然ウナギのニンニクソース

201007  先週の月曜日は、暦の上では夏の土用の丑の日で、鰻屋さんが活気づいていました。

 ところで、土用について年に1回、この時期だけと思っている人が多いですが、土用は春、夏、秋、冬の四季の終わり18日くらい(逆に言えば、立春、立夏、立秋、立冬の前)を指し、年に4回あります。言葉をかえれば季節の変わり目という意味です。

 また、五行説では土用は五臓六腑の脾胃~胃腸となり、土用は胃腸の機能が低下しやすい時期とも考えられています(年に4回ある土用の中でも夏の土用が最も土用らしい土用(?)で、五行説でも夏と秋の間に土用が配置されます)。

 特に日本の夏は湿度が高く、それだけでも胃腸機能が低下して食欲もなくなりやすい時期ですので、土用の季節に栄養豊富な鰻を食べることは夏バテ予防にもつながるかと思います。

 特に、漢方の考え方では食べものにはカロリー計算や栄養素の分析だけでは計れない“気”も含まれており、同じ鰻でも天然物の方が“気”が多く含まれていると考えられます。こういった発想は野菜などでも同じで、カットしてからあるいは調理してから時間の経過したものは“気”のエネルギーも低下していると考えられますので、栄養素が同じでも新鮮な野菜の方がからだには良いです(書いていて当たり前過ぎる事のような気もしますが、最近は冷凍食品や加工食品が当たり前になってきて、食品メーカーも消費者も知らず知らずのうちに食品を単なる栄養素の塊としてしか見ない傾向が強まっているような気がします)。

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