牛スネ肉の香料煮

1004  牛スネ肉は筋が多く、一般的にはシチューなど長時間煮込まないと硬くて食べにくいですが、肉自体の旨味はつよい上に、余分な脂肪分は少なく、筋の部分にはコラーゲンがたっぷり含まれており、意外と有用な部位と言えます。

 さて、漢方の考え方では「筋」や「筋肉」あるいは、周囲に筋肉が巻き付いている「消化管」や「血管」などが、なめらかに動くようにコントロールしているのは五臓六腑の「肝」であるとされています。

 「肝」はまた、自律神経とも関連が深く、精神的なストレスによって筋や筋肉がスムーズさを欠きやすくなるとされています。具体的には、筋肉に影響すると足がつったり、肩がこったりしますし、消化管に影響した場合はゲップやガスがでやすくなり、血管に影響すれば血圧の上昇や乱れが生じやすくなります。

 また、「肝」は血の塊ですので、漢方でいう血虚~血液の栄養が不足した状態でも筋肉がこりやすくなるばかりか、お肌の潤いも不足してきます・・・で、筋というかコラーゲンが豊富なスネ肉は、薬膳的に考えれば血を補い、お肌の潤いにも良いと言えます。

 

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