若ごぼうの前菜

0318  若ごぼうは、大阪の八尾の特産で、普通のごぼうが根の部分を食べるのに対して、茎の部分を食べます。

 一見、蕗(ふき)にも似ていますが、もう少し食感が固めで、かすかな苦みがあります。

 写真の若ごぼう(の茎)は、蝦子(シャァズ)と呼ばれるエビの卵を乾燥させたものと和えられています。

 ごぼうは、もともと薬草として中国から伝来したとされ、漢方でもごぼうの種を牛蒡子(ごぼうし)と呼び、疏散風熱、清熱解毒などの作用を持ち、のどの腫れを伴うかぜに用いられる銀翹散にも配合されています(中国でもごぼうは栽培されていますが、ごく一部の地域で食用にされているだけで、主として牛蒡子の収穫が目的です)。

 さて、若ごぼうですが、陽気が高まりつつあるこの時期の体内の余分な熱を冷ます作用が期待されます。春はどうしても一時的に「気」が高ぶりやすく、イライラや血圧の上昇、目の充血などが起こりやすい季節ですので、若ごぼうはこの時期にはぴったりの食材といえます。

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