万願寺唐辛子

902  万願寺唐辛子に甜麺醤ベースのタレがかけられています。万願寺唐辛子は、京野菜の一つですが、大正時代に伏見唐辛子とアメリカのピーマンを掛けあわせたものとされ、伝統的な京野菜と言っても比較的新しいものです。

 京野菜とアメリカのピーマンでは不似合いなような気もしますが、そもそもピーマンという言葉はフランス語で唐辛子を指します。その唐辛子は南米原産でヨーロッパや日本に伝わったのは15世紀以降のことで、日本では京都の伏見に於いて栽培が始まったとされています(特に中国には16世紀以降に伝わったとされ、それまでは四川料理にも唐辛子は使われていませんでした)。

 唐辛子は、薬膳的には体を温めると共に“適度に”摂るぶんには消化促進作用があり、世界的に見ても胃腸の機能が低下しやすい湿度の高い地域で好まれる傾向があります。そういう意味では、湿度の高い日本でもっと使われてきても良さそうですが、いかんせん、日本人は昔から胃腸が弱いために唐辛子を利用する時でも、健胃作用のある薬味を加えた七味唐辛子のようなものが考案されたものと思います。

 

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