牡蛎と栗、腰果の辛味炒め

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 腰果というのはカシューナッツのことで、形が腎臓に似ているためにそう呼ばれます。では、「腎臓」がなぜ「腰」になるのかというと、漢方の考え方では「腰は腎の外腑」とか「腰は腎の府」という考え方があって、「腰」と「腎」の状態は深い関連があるとされています。前者の言い方は五臓六腑の関連で「腎」の「臓」に対しては本来は「膀胱」の「腑」が対応しますが、腰が「腎」の状態を反映することから「外腑」とされ、後者は「府」という字は様々なものや人が集まってくるところという意味であり、やはり「腎」の状態が腰に集まって来るという意味です(実際に漢方では腰がだるいとか痛むというのは腎の衰え=腎虚の判断基準のひとつです)。

 さて、カシューナッツは南米原産ですが、上記のような理由もあってか中華料理でも好んで用いられます。もともと、薬膳的な発想からも種子類(ナッツ類)は生命力にあふれ、腎を補う作用があると考えられている上に形までが腎臓に似ているのでわかるような気がします(漢方では「腎は生命の根源」とされ、西洋医学で言う腎臓の働きだけでなく人間の生殖能力や老化に深く関わっているとされています)。

 栄養面から見てもカシューナッツには亜鉛などのミネラルが多く含まれており、精力減退などにも効果が期待できます。

 

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