“ひよわ”になった日本人

 昨日は、日本の漢方製剤メーカー各社が加盟する団体の安全性委員会にお招き頂いて、「“ひよわ”になった日本人」という演題で、1時間ほど講演をしてきました。

 このブログにも書いているような内容ですが、食育について様々な議論がある中、伝統的な“養生”という観点から見た場合、現代日本人の「食」の問題が広範囲に胃腸機能低下をもたらしていること、また、そのことが子どものからだの問題や花粉症の蔓延、女性の骨密度の低下傾向や働き盛りの男性の男性ホルモンの低下傾向などにつながっているという事をお話しさせて頂きました。

 ついでに、せっかく各メーカーの方がお見えでしたので、このまま日本人の身体の弱体化が進めば、漢方薬といえども専門的な知識がないまま安易な売り方をしていると特に瀉剤と称されるような処方では副作用リスクが増大する可能性がある事や、反対に補剤と呼ばれる体力などを補う目的で用いられる処方などは使用頻度が高まっていくであろうことなども付け加えておきました。

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