フカヒレスープ


 今日はご存知、フカヒレです。いまでこそ中華の高級素材ですが、もともとは広東省の沿海部などで食べられていただけの大して価値のある物でもなかったのが、清朝の時代に宮廷料理に供されるようになってから一気に需要が高まったそうです。

 フカヒレもアワビと同様に日本産のものが品質的に優れており、気仙沼産のものが特に有名で香港などに輸出されています。

 さて、フカヒレですがお肌の栄養になるコラーゲンや膝の軟骨などを補うコンドロイチンなどを豊富に含んでおり、老化予防効果に優れた食材といえます。ただしフカヒレ自体には殆ど味がなく、鶏や金華ハムなどでとったスープの質がこの料理の味の決め手となります。

 ところで、本日は冬至です。一年で最も昼間が短いという日ですが、一年間を陰陽で考えると冬至は陰の極みで、この日を境にしてだんだん陽が増えていくという事で中国では古来、この日を大変めでたい日ととらえています。

 日本では冬至に柚湯に入るなどの習慣がありますが、中国では地方によって冬至にはワンタンを食べるとか小豆粥を食べるという習慣があったみたいです。

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