麦芽/ 長期化した空咳

   麦芽は発芽した大麦を乾燥させたもので、古代オリエントの時代よりビールの原料として知られています。また、ビール以外にも麦芽飲料などにも大麦の麦芽は用いられます。

 この麦芽、漢方の世界でも昔から用いられており、効能としては胃腸の働きを良くして消化力を高める目的で用いられます。

 また、麦芽を煎ったものはストレス性のおなかの張りをとるほか、第二子不妊などプロラクチンの値が高い事が原因で妊娠しにくいという状態を改善する効果もあり、漢方治療に応用されています。

                            

 週末トピックス~長期化した空咳

 今年は、いつまでも寒さが続いていたせいか、空気が乾燥しており、のどの乾燥からの「空咳」がいつまでも続くという方を多く見かけます。

 特に、風邪を引いた後とかで熱や体のだるさが消えた後も、咳だけが続くというパターンが多いです。

 咳というのは、一回するだけでもかなりの体力を消耗するだけでなく、夜間に出だすと睡眠までとれなくなって、体はダメージを受けてしまいます。

 こういった咳は、のどの粘膜が乾燥して、ほこりや外気に過敏になって発作的にでるわけですが、咳をすることでも猛烈なスピードで空気が通過するために二次的にのどの粘膜が痛むということにもなります。

 このタイプの咳には、新薬の咳止めをいくらのんでもあまり効果が期待できませんが、漢方ではのどの粘膜を潤すことで、粘膜を落ち着かせるというタイプの咳止めがあり、即効を示すことがあります。

 またこのタイプの変形として、ねばっこい痰がのどのあたりに張り付いて、排出しようとして咳がでるものの、なかなか痰が取れなくて、咳が続くというパターンもありますが、この場合にも、痰に潤いを与えて出てきやすくすると言う麦門冬湯などの処方は新薬の去痰剤よりも有効です。

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