つぶ貝と鶏肉の馬来醤煮込み



 馬来醤(マーライジャン)とは、マレー風ソースという意味で、蝦醤をベースにエスニック風な味がします。ところで、中国や日本には昔からさまざまな醤(ジャン、ひしお)があり、これらはすべて植物や魚、海老などを原料に発酵させた「発酵食品」であり、単に味付けだけでなく人間の健康に大いに貢献しています。

 これは、人間の健康状態に大きく関与している腸内細菌に対して、発酵食品に含まれる微生物や酵素が生成した物質が善玉菌の増殖を助けるなどの良い影響を与えるという説があり、乳酸菌を外部からお腹に送り込むよりは、発酵食品などで自分の腸内に棲息する善玉菌に栄養を与える方が効率よく腸内細菌の状態が良くなるとされています。

 乳酸菌が生きたまま腸に届かなくても、たとえ死菌でも量を多く摂ると、腸内細菌のバランスが良くなるばかりか免疫力も向上するというデータもあって、現代科学でも腸内細菌の働きについては解明されていないことが多いのですが、昔から何げなく口にしている醤油や味噌、お酢などの発酵食品が日本人の健康に大きく貢献してきた可能性は極めて高いと思います。

関連記事

  1. マトンの水餃子

  2. 黒米と豚の血の蒸しもの

  3. 骨付き鶏肉の醤油煮込み

  4. 黒クワイ餅の2色ソース

  5. 苦瓜と加賀太胡瓜の蒸しもの

  6. 緑豆のアイス、哈密瓜、西瓜添え