春タケノコ、黄ニラと貝柱の炒めもの

  (「知味 竹爐山房」さんのメニューから) 

 タケノコは、地上に顔を出してから10日間(=「」:きのえ、きのと、ひのえ、・・・みずのと(甲乙丙・・・癸)の10日間)で成長して「」になるので、「」と書きます。それゆえ、食物繊維が豊富に含まれており、整腸作用なども期待されますが、食物繊維の質が荒いため、ともすると胃腸に負担にもなります。

 現代の「食」の問題点の一つに「欧米化」というものがありますが、栄養学的な高脂肪、高カロリーなどの問題以外に「柔らかい」ものが多く、「噛む」習慣がなくなってきていることが挙げられます。実際に、日本人の「あご」がどんどん小さくなっているという報告もありますが、「噛まない」事は、タケノコのような食材に限らず、例え柔らかい食材であっても、胃腸に負担をかけることになります。

 良く噛むことは、物理的に食べ物を細かくするだけでなく、唾液の分泌を促し、唾液に含まれる消化酵素が食べ物を化学的にも分解し、胃腸の負担が和らぎます。よく、胃もたれしやすいからと消化剤などの胃薬を愛用されている方がおられますが、良く噛む習慣を身につけるだけでも、胃腸の調子はだいぶ良くなります。

 その他、良く噛むことで食べ物の奥にある甘さなど繊細な味もわかるようになりますし、良く噛むことで食事に時間がかかり、血糖値の上昇からくる満腹感も得やすくなり、ダイエットにもつながります。最近のお菓子やカップ麺が、「濃い味」を売り物にしているのも、あまり噛まずに食べるという事を前提にしているように思えますが、添加物だらけのジャンクフードなどは、素材の味より化学調味料や添加物のケミカルな味の方が強く感じられて、とてもじゃないですが、よく噛んで食べられた物ではないのも事実です。

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