天然うなぎと香菜、黄ニラ炒め

141725 今や絶滅が危惧される日本うなぎですが、中でも数少ない天然物です。養殖物に比べて身が締まっている感じがします。

 うなぎは日本ではなんといっても蒲焼きですが、中国では田うなぎを写真のようにあっさり炒めたり、煮込んだりして食べられることが多いです。

 さて、うなぎは夏ばてに良いとか、強壮作用があるというイメージですが、日本から2000キロも離れたマリアナ海で産卵し、稚魚は黒潮に載って日本にやって来るくらいですから、相当に強靱な生命力を持っているのは間違いないです。

 栄養学的にはビタミンAやBが豊富で、薬膳的な効能としては“補気養血”となっています。因みに、“土用の丑の日”の土用とは季節の変わり目であり、五行説で土用と同じ土に属する五臓の脾(胃腸機能)が弱い人は体調を崩しやすい季節ですので、補気作用のあるうなぎを食べるのは理にかなっています。因みに、江戸時代の人は土用の意味も丑の日が五行の分類で土に属することも社会常識として知っていたので、“土用の丑の日”にうなぎを食べましょうというキャッチコピーがヒットしたものと思います。

 

 

 

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