小ナスの実山椒ソース

201106 代表的な夏野菜のひとつであるナスは、薬膳的な効能として清熱作用があります。

 その90%以上は水分ですが、茄子紺とも呼ばれる皮の色素には、抗酸化作用が強いポリフェノールであるナスニンを含み、紫外線などによる酸化(簡単に言うと日焼け)などに有効です。

 これからは紫外線だけでなく放射線が体内で発生させる活性酸素の影響から細胞を守るためにも、抗酸化物質を含む食材を摂るべきですが、ナスをはじめ夏野菜の多くには抗酸化物質が多く含まれます。特に皮の部分には、野菜自身が紫外線から身を守るための抗酸化物質が多く含まれますので、ナスに限らず、できるだけ皮ごと食べるのが効果的です。もちろん、その為には低農薬のものを選ぶ必要がありますが、低農薬=農薬が少ないだけでなく、農薬を使わなくても虫が付かないほど野菜そのものが元気に育つ土壌で栽培されているということですので、抗酸化物質やミネラルの含有量も多くなります。(注:最近は、植物工場など閉鎖的な空間で水耕栽培の葉もの野菜なんかが出まわっていますが、こういった野菜には無農薬ではあるものの、からだに有用な成分がそれほど含まれているとは思えません)

 ところで、野菜に抗酸化物質がどれほど含まれているかは、見た目ではわかりにくいですが、野菜を切って室温で放置しておいた時に、抗酸化物質をたっぷり含んでいるものは、簡単には腐りません。即ち、野菜そのものの生命力が強い訳ですが、漢方的な観点からはそういった野菜には“気”のエネルギーが豊富に含まれており、そういった野菜を食べることで“気”のパワーが高まると考えられます。

 ※漢方における“気”は、免疫力、体温維持力、消化吸収力などの原動力であり、食べ物から取り入れる“気”と先天的に備わっている先天の“気”、呼吸により取り入れた“気”の3つが合わさって形成されるとされ、特に飲食物から取り入れられる“気”が重要とされています。

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