杏仁豆腐

512_3

 ご存知、杏仁豆腐です。杏仁とはアーモンドに似たあんずの種で、独特の芳香があり、漢方でも咳止めの要薬として用いられます。

 歴史的に見ると、杏仁酪という杏仁を煮込んでとった絞り汁にハチミツを加えた温かい飲み物があり、それから発展してデザートとしての杏仁豆腐になったようです。

 もともと杏仁は中国でも北京近郊などの北方で栽培されていますが、芳香も強い代わりに苦みが強く、今日ではデザート用に苦みの少ない品種なども栽培されています(前者を北杏仁、後者を南杏仁と呼びます)。

 いずれにせよ、杏仁(生薬としてはキョウニンと読みます)は、漢方薬=医薬品でもあり、食品でもあるわけですが、正に医食同源そのものです。

関連記事

  1. ツワブキの布豆腐捲き

  2. ココナッツミルクのデザート

  3. 豚スネ肉と里芋、鹹蛋の前菜

  4. サツマイモの蔓の和えもの

  5. 杜仲茶

  6. オマールエビの香り揚げ