三絲湯




 三絲湯(サンスータン)は扣三絲湯(コウサンスータン)とも言いますが、細切りにした三種類の具材を、お椀などに詰めて形を整えてから、スープを入れる器にひっくり返して山型に盛りつけ、スープを注いだものです。

 写真は、布豆腐、干し椎茸、金華ハムの3種類が使われていますが、別途、スープの浮き身としてジュンサイが入っています。

 ジュンサイといえば日本料理のイメージがありますが、中国では杭州の西湖で採れるジュンサイは有名で、ジュンサイを使ったスープは杭州料理として有名です。

 ジュンサイはスイレンの仲間で、広くアジア全域に分布しており、日本でも万葉の昔から知られていましたが、ヌルヌルした膜に覆われた新芽の部分が可食部となります。

 ジュンサイのヌルヌルした部分はミネラルや多糖類が含まれていますが、漢方的に考えると免疫を高めたりする補腎作用があるものと思われます。

関連記事

  1. あさりと皮蛋、鹹蛋の中華風茶碗蒸し

  2. 文思豆腐

  3. 岩手短角牛の煮込み

  4. 春菊と炒り卵の焼売

  5. 沙律蝦球

  6. 清湯咸水角