咸魚/ 薬補不如食補



 咸魚(はむゆぃ)は、魚を塩漬けにして半発酵させてから天日干しにしたもので、独特の発酵臭と一夜干しよりも更に凝縮された旨みを兼ね備えたもので、広東というより特に香港で好んで用いられます。

 魚の種類はイシモチやコノシロの他、アマダイなどの類も用いられますが、写真の咸魚は現地で馬友(まぁよう)と呼ばれるイシモチ系のもので、咸魚の中でも高級とされている種類です。

 使い方は炒飯や炊き込みご飯に使う他、煮込み料理や蒸しものなどの風味とコク付けにも使われます。

週末topics〜「薬補不如食補」

 このブログの一行紹介に書かれている「薬補不如食補」について、「なんのこっちゃわからへん」というご指摘をよく受けますので、今回はこの意味について解説します。

 解説と言っても読んで字のごとく「薬補は食補に如(し)かず」即ち、体を補うのは薬ではなくて毎日の食事であるという当たり前のことを言っているだけなのですが、この「あたりまえ」の事が当たり前でないのが今の時代でもあります。

健康を維持するために欠かせないのが毎日の食事で、なんらかの理由で体調を崩したり病気になったりしたときには、食事より強力な作用を持つ漢方薬を服用して自己治癒力を最大限発揮できるようにするというのが漢方の考え方ですが、どうも現代社会では病気は突発的なもので、病気になっても薬(新薬)を飲めば病気は治ってしまうと考えられているみたいです。

 よくいわれることですが、新薬は「効くけど治らない」〜即ち、検査数値などは改善しても根本的に病気が治るわけではないのですが、普段の生活は滅茶苦茶でもなんかあれば薬を飲めば良いと考えているというのが現代人の特徴です。

 漢方の考えでは、一番大事なことは病気にならないことであって、そのためには養生が大事で、養生の中でも食養生を重視することが病気になってから薬を飲むことより大事であるというのが「薬補不如食補」という意味です。

 蛇足ながら、今話題の鳥インフルエンザにしても、かかってからタミフルを飲むことより、普段の生活の中でウイルスなどに抵抗できる体力や免疫力を充実させる事を考える方が根本的な対応策となります。

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