放射能から身を守るには(2)

 まだまだ解決の道筋が見えてこない原発問題ですが、水や野菜から検出された放射能の種類について、現在問題になっているのは主にヨウ素とセシウムのようです。

 このうち、ヨウ素については前回少しふれましたが、緊急時になってから大量に根昆布などのヨウ素を多く含む食品を摂取しても間に合わないものの、普段から少し多めに摂っておくのは多少なりとも有効ではないかと思います。

 また、水道水に含まれている放射性ヨウ素の場合は、沸騰させてもヨウ素の沸点が水よりも高く、放射性ヨウ素を含む水を煮沸しても、かえって濃度が高くなる恐れすらあるそうです。反対に、沸騰した蒸気を冷やす=蒸留水にはヨウ素が含まれにくいと考えられます。

 また、葉もの野菜からも放射能が検出されましたが、セシウムが野菜の必須栄養素であるカリウムに化学的に“似ている”ために取り込まれた可能性も指摘されています(植物の中に取り込まれているため、洗っても落ちない)。また、人間の体内でも放射性セシウムはカリウムが不足した状態では取り込まれやすくなり、カリウムが不足しがちな人は要注意で、体内にカリウムを充足させておくことが体内組織への放射性セシウムの取り込みを、防ぐことができるかもしれません。

 因みに、カリウムを多く含む食品とは、パセリやホウレンソウなどの葉もの野菜の他、大豆(納豆)や根昆布、ワカメなどです。ただし、腎臓病などでカリウムの摂取を控えるように指導されている方は摂りすぎに注意が必要です。

 まとめてみますと、放射性のヨウ素やセシウムの体の組織への取り込みを防ぐためには、カリウムの豊富な野菜類や大豆、納豆、ワカメなどと共に根昆布などをしっかり食べると良いとなります。また、放射線の影響で細胞が傷つくのを防ぐためには活性酸素を除く作用のある亜鉛などのミネラル類、あと腸管免疫をしっかりさせるためには腸内細菌バランスを整える作用のある発酵食品などもお勧めです。

 で、よーく考えてみるとこれらの食品は、伝統的な和食に含まれる食材でもあり、昆布などでダシをとったみそ汁に、糠漬け、納豆といった食事をベースにすることで、「直ちに健康に害はない」程度の放射能の影響を遠ざける効果が期待できると思います。

 

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