食事バランスガイド

日本人のための食養生(4)〜食事バランスガイド

 ちょっと前からテレビコマーシャルでも頻繁に流されている「食事バランスガイド」ですが、厚生労働省と農林水産省の共同で検討を進めてきたものだそうです。

 「5つの力をつけて、楽しく食卓を囲めば、食事もさらにおいしくなるはず!あなたも食育を実践してみませんか?」として、つぎの5つのポイントを挙げています。

・バランスよく組み合わせて食べる力
・食べ物の味がわかる力
・料理が出来る力
・自分の体を大事に出来る力
・食べ物のいのちを感じる力

 一昔前までなら「常識」であったことが現在に於いて常識でなくなっていることの裏返しのようにも感じられますが、いちいちごもっともなお話しだと思います。

 特に、食事のバランスの中で、主食→副菜→副食の順番で多く摂りましょうという点や、日本の伝統的な食材も多くとり挙げられている上に、食べ物の旬に関しても述べられており、一度ご覧になることをお勧めいたします。

 この食事バランスガイドに取りあげられている食材の中で、主食に於けるロールパンや食パン(西洋的な価値基準から考えても、日本のロールパンや食パンはショートニングや砂糖が多く含まれ、主食というよりはお菓子)、民族的に殆ど口にしてこなかったことで乳糖分解酵素の活性が西洋人に比べて低い日本人の栄養代謝を無視した牛乳や乳製品を小さいながらも1項目として取りあげている点などはどうかと思います(農林水産行政を考えるといたしかたない部分もあるとは思います)が、全体的には良くできていると思います。

 戦後の「西洋の料理」こそが高級なものであるという片寄った欧米崇拝による栄養改善運動や、経済成長を遂げて世界中の食材があふれるようになって、ますます何を食べたらよいのかがわからなくなっているというのが現状だと思いますが、基本は伝統的な食材、それも穀物や野菜、豆、芋、海藻などを中心にして、タンパク源としても豆類を中心に肉よりも魚というのが理想だと思います。更に、何千年にもわたってその土地でとれるものを食べることに体の代謝機能などが適合したものだけが生き残ってきたという生物学的な事実を考えると、できるだけその土地で採れる旬のものを中心にというのも大事なことです。

関連記事

  1. 「肺」も排泄器官

  2. 教育現場での「食育」の現状

  3. 漢方的に見た遺伝子組換え食品

  4. 現代人の「食」に対する考え方

  5. 低炭水化物ダイエットの危険性

  6. 有害物質から身を守る方法