漢方から見た口内炎

食べ過ぎやストレスの影響でおこる急性の口内炎とちがって、あまり痛くはないものの繰り返して発生する口内炎は体内の「気」や「陰」分(簡単に言うと体を構成する水分)の不足から生じます。

漢方的に分類していくと、日頃から元気がなく、心身の疲労とともに口内炎が発生するという「気虚タイプ」や、普段から胃腸の調子が悪く、特に食事の際にはお茶やみそ汁など汁気の物がないと食べ物がのどを通らないという「脾気陰両虚タイプ」の方に多く見られます。

いずれのタイプの方でも胃腸の機能を整えて、胃腸から発生する「気」のエネルギーを高める漢方薬などが必要になりますが、潤いがないからといって水をたくさん飲んでも胃がかえって冷やされて「気」のエネルギーの低下を招き、逆効果になりますので注意が必要です。

その他のタイプとしては、老化によって下半身が冷え切ってしまうことで陽気が上に押しやられる(冷え症なのにほっぺたなどはうっすらと紅潮したりする)という「虚陽上浮タイプ」や、体質的にほてりやすい「陰虚タイプ」なども挙げられますが、いずれにせよ体質を改善していかないと口内炎の発生を止めることはできません。

口内炎がよくできるようになるというのは、体が発しているひとつの警戒警報のようなものと捉えるべきで、塗り薬やビタミンB製剤に頼っても一時的には治りますが、すぐに再発しますし、適切な漢方薬で治療することで口内炎以外の症状も楽になります。

おすすめの漢方薬

  • 補気升陽(ほきしょうよう)
  • 参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)
  • 黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)
  • 天王補心丸(てんのうほしんがん)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

  • 香西洋参(しゃんせいようじん)
  • ワタナベオイスター
  • 晶三仙(しょうさんせん)
  • プロテサンスマート

 など

1ヶ月分のご予算

7,000円~10,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。