漢方から見たシミ

日差しが強くなってくると気になるのが「シミ」です。シミは、紫外線などの影響で皮膚の基底層を中心に発生する黒色メラニンが原因です。通常なら、このメラニンは表皮から垢としてはがれ落ちてしまいますが、お肌の新陳代謝が低下すると、メラニンが表皮に残りシミやそばかすとなってしまいます。

現代医学的にもシミができる原因は明らかではなく、ホルモンバランスの異常や薬物の影響、慢性疾患の影響などが関与していると考えられています。

漢方の考え方では、なんらかの原因で「気」や「血」が顔の皮膚を十分に養うことが出来なくなる結果、シミが発生すると考えられています。

漢方的に見た「シミ」のタイプ

気滞血淤(きたいけつお)タイプ
頬のあたりに濃いシミができる事が多いタイプです。普段からストレスが多く、「気」の滞りが「血」の流れをも悪くしているというタイプです。その他の症状としては、イライラしやすい、生理前になると胸や脇が張ったり生理痛がある、冷えのぼせ、不眠、げっぷやガスが多いというタイプです。このタイプの方には、ストレスで滞った「気」の流れを良くする処方がベースに使われます。

肝腎不足(かんじんふそく)タイプ
境界が比較的鮮明な褐色のシミができやすいタイプです。老化などによって五臓の「肝」と「腎」のパワーが不足しているタイプです。その他の症状としては、足や腰に痛みやだるさがある、めまいがするなどの症状が現れるタイプです。このタイプには、五臓六腑のうち「肝」と「腎」を補う処方がベースに使われます。

脾虚湿滞(ひきょしったい)タイプ
泥色のような汚れた感じがするシミができやすいタイプです。胃腸の機能が弱くて、水分代謝が悪いというタイプです。その他の症状として、食欲不振、食後におなかがはる、または眠くなる、軟便がち、むくみやすいなどの症状があるタイプです。このタイプには、胃腸の機能を改善する処方がベースになります。

「シミ」ができやすい体質としては漢方的には以上の3タイプに分類されますが、それぞれの体質改善をおこないつつ、「血」の流れを改善する処方などを併用します。

また、最近注目されているのが中国の内モンゴルやチベットの標高2000m以上の痩せた土地に自生する沙棘(サージ)という植物からとったサプリメントオイルで、ビタミンEやC、ベータカロテン、フラボン類など抗酸化力の強い成分を豊富に含み、お肌のサビともいえるシミやたるみを防ぐ効果があります。

おすすめの漢方薬

・逍遥散(しょうようさん)
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
・参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)
・冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)
・冠元顆粒(かんげんかりゅう)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

・サメミロン
・霊田七(れいでんしち)
・プロテサンスマート(FK23乳酸菌)
・国産無農薬大麦若葉エキス

 など

1ヶ月分のご予算

8,000円~20,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。